20.9世紀少年

花束を君に

「鬼トレグレード」とワーキングメモリ、知覚統合

本当はわかりやすく考察したことを書きたいのですが、何よりも自分の思考の整理こそ、このブログの目的。

なので読みずらいとは思いますが、時間をかけずにタイプしたものをここ晒しておきます

 

さて、今回喋りたいテーマはこれ

鬼トレは作動記憶(ワーキングメモリ)を鍛えると謳っていますが、本当にそれだけなのか?

ということ

あくまで自分の経験則と予想なのですが、鬼トレグレード=ワーキングメモリの高さだとは思えないのです

 

というのも、ワーキングメモリが一度に保持できる要素(単位数あたり1チャンクとする)は4、5チャンク程度だと言われていて、これをそのまま鬼計算に当てはめると10バックなんてできないことになる

一問を1チャンクとすれば10チャンク処理していることになるので

 

でも出来る人は割といる(特に数年単位で継続している人の中には)

もちろん、それはワーキングメモリの鍛錬の賜物だと思うし、始めた当初と比べたら間違いなくその方の処理能力は増していると思うけど、単にワーキングメモリの働きだけでは説明できないような気がしていて・・・

 

鬼計算10バックは、一見してマジカルナンバーの限界を超えているように見えるんだけど、これは絶対値が増しているからじゃなくて、処理しなければいけない情報をある程度ひとまとめにして記憶、処理しているからだと思う

この処理の柔軟さは高度なワーキングメモリ処理無しには不可能だとしても、その仕方は完全にワーキングメモリに依存していない気がする

 

自分の鬼計算での最高記録は速い7バックですが、答えを暗記する際

 

1

5

7

0

(いこなれ)

—————————-

9

9

8

(くくや)

ーーーーーーーー

と2つに括ってやって、ゴロ感覚で記入しています

この一纏めにして圧縮する処理を、次から次へと飛び出してくる計算問題と並行して行うことこそワーキングメモリへの負荷だと思っています

ただ、この纏め方そのものは、案外ワーキングメモリとは関係ないことなんじゃないか?と

 

成人知能テストで測ることができるIQでは、ワーキングメモリとは別に「知覚統合」という項目があって、

それは「目で見た情報を処理する力」を指すのですが、ワーキングメモリと必ずしも比例する能力ではない

発達障害の方のなかには、ワーキングメモリは高いけれど知覚統合は低いという方もいる

 

数字や記号をイメージに置き換えて覚えやすくする処理は、おそらく知覚統合も関わってくると思う

結果、鬼トレ問題がそれで解きやすくなることは間違いなくあるとは思うのだけれど、効率化されて高いレベルをキープし続けていることは、必ずしもワーキングメモリそれ自体に強い負荷をかけ続けた成果、とは言えないんじゃないか?(完全否定しているわけではないですよ)

体が動かないから知能が低いというわけではないことと同じように

 

鬼トレでなかなかレベルが上がらなくても、並行処理が単純に下手だとは言い切れないんじゃないか

でも、高度な処理の仕方を持っていたほうがワーキングメモリを生かしやすいことも確か

なので、そういう工夫の仕方、効率化も考えていきたいですね

とりあえず、とにかくがむしゃらに集中しさえすれば鬼トレが目的としているワーキングメモリの鍛錬は果たしているんだ納得させつつ、気長に継続できたらいいなと思っています