B'zの新譜「声明/Still Alive」を聞いた主観的感想とか
以前に「最近のB'zだれてねぇか? いっそ解散しちゃえよ」という趣旨の記事を書いた僕ですが、中学の頃から青春の多くの時間をB'zとともに過ごしてきたその習性はなかなか変わることなく、結局B'zの最新情報は追いつづけており、シングルまで買ってしまいました。
買ったのは通常盤。 初回限定版に入ってるミュージックビデオにあまり魅力を感じなかったので。
なんだか、背景だけ変えてカサ増ししただけにしか見えなくて購買意欲がそそられないんですが。3クリップごとに、まっちゃんお抱えのFATチームお手製アンプがなかったりするのですが、 別撮りなんでしょうかね。
あ、そうそう
なんだったんでしょうかね。 あのカウントダウン。
正直肩透かしをくらったってかた多いんじゃないでしょうか。
何もライジングサン参戦のニュースを一つ目に持ってくることなかったんじゃないでしょうか?
行きテェけど北海道じゃねぇかw
☆聞きたいアーティスト
1日目
2日目
- Suchmos
- ZAZEN BOYS
- ぼくりり
- WANIMA
- ユニコーン
- nulbarich
- ホルモン
なんでB'z2日目じゃないんだよぉ・・・・
お腹ポンポンポンのヤッホーですよ(怒)
B'zさんも仲間に入れてあげて(嘆願)
まぁロッキンフェス行くって手もありますが。
あと津山公演は非常に驚きました。
お父ちゃん亡くなってしまったからかなぁ。
一度お会いしたかったなぁ・・・
それでは今回のニューシングル
一通り聞いてみましたよっと
1st beat 「声明」
UCCの職員?の皆様が、プレーヤをセッティングし、豆をどっさりと運び込んでくれています。 皆さん真摯に仕事してくれています。 なんかありがとう。
でも、真顔でノリノリなのちょっと笑っちゃう。
ところでUCCの工場で働くには音響の知識が必要なんですかね(ハナクソホジー)
そして屋根裏部屋に眠ってそうなプレーヤーから再生されるは、北斗百裂拳のごときドラムの集中砲火!!
そして高らかに奏でられるディストーションとキーボード、うねるチョーキング。
これはB'zだね。 うんB'z
B'zサウンドをビリビリと浴びながら、コーヒー豆たちはせっせと焙煎されてゆきます。
広報担当の方はなんて言ったんでしょうかね
「B'z聞かせたらなんか熱いBlack Coffee振り絞れそうですよね」とでも言ったのか。
なんか妙にしょっぱそうなコーヒーになりそう
まあ僕はFIRE派はなんですけどねー
ちなみにドラムスを担当するのはトミークルフェトスさん。
以前松本さんだか稲葉さん(もしくはどちらも)が紹介されてたブラックサバスのアルバムにも参加しているとのことで、納得の人選。
2013年ごろから、サビが薄弱になり、バンドのアンサンブルを重視したサウンドスタイルが増えたB'zですが、活動再開一発目から「声明」と題してこんなゴリゴリのHRを持ってきたところを見ると、この先もずっとこのスタイルで突き進んで行くのでしょう。
次のアルバムもEPIC DAYに近いものとなるんでしょう。
これをマンネリととるか偉大なる様式美ととるかは聞き手次第でしょうねぇ。
2nd beat 「Still Alive」
声明とは打って変わってバラードチックな歌い出しから、電子音とリフの応酬へ。
骨太のバッキングをバックに稲葉さんの歌声が徐々にエモーショナルなってゆき、ドン!!とサビへ
そして2番へ進んで行く
最近B'zさんは2番がをすっ飛ばすような楽曲が多かったので、素直な展開が逆に新鮮でしたねぇ。
そんな感じ。
良くも悪くもさらっと聞けてしまった。
安定のB'zだなぁ。それだけですかね。贅沢な感想です。
総評 なんか寂しい
偉大なるマンネリズムというやつです。
B'z印の極上ロックサウンド
本当にさすが松っちゃんだね!!この安定感は。
なんだかここ4、5年でB'zもビンテージ感出てきましたね。
やっぱりTAK DCやめたのがでかいのかなぁ。
でも、なんでしょう。 中途半端です。
前回のREDの熱量はGOOOOOOOOOOOODだったのですが、ちょっと今回はぱっとしませんでしたね。
バンドのサウンドは気持ちがいいし、このサウンドで育ってきた僕としては最早おふくろの味の境地ですので、やっぱり美味しくいただけるわけです。
ただ、「またこの味か」という贅沢な感想なのですよ。
稲葉さんいつも同じこと言ってるじゃん!みたいな。
もっと他に言うことないの?みたいな。
今に始まったことではないですが、2010年代シングルそればっかじゃん!?
勿論B'zですから、アルバムにもいい曲たくさんあるんです。
EPIC DAYならアマリニモとかBlack Coffeeとかさ。
いい曲たくさんありましたよ。気持ちの良い曲がね。
自由の代償(仮)とか無性にどうしようもない苦しさにキュンときましたし、客だし曲として聞いた時でさえ、思わず耳を傾けてしまったくらいですから。
でもシングルは別なんです。
2年くらい待って、やっとこさ出たのが夕飯の残りみたいな曲だとがっかりするんです。
ああ、今年も似たようなアルバム出んのかな?もういいんじゃない?とかって考えてしまう危険性を孕むくらいシングルは重要。
特に固定ファンに媚びようとする姿勢が見え隠れすると特に。
B'zみたいな実力派だとさらに。
固定ファンに媚びてんじゃねーぞ!!と。
Amazonレビューで☆5だけしか付かなくなったらそれこそ終わりですよ!!
俺はB'zを愛してるんですから!! でも☆5付けたくないね!
まさか、自由の代償(仮)もEPIC NIGHTのエンドロールに使ってお蔵入り?
えええええええ。だったら、今回のシングルに入れてくれよ。
配信曲もう買っちゃったのに要らないですよ。
なんでここだけ商売根性たくましいんですか!
・・・まぁ似たような曲似たようなメッセージ性でもね、確かにあの完璧超人-稲葉浩志-だからこその説得力は担保されているんです。
ただ、「変わるぜ!! 前に進むぜ!」ってのはわかるんだけど・・・
俺もなんども勇気続けられてきたけど・・・ なんだろう。
特にREDがむちゃくちゃ暑苦しくて燃えた反面、なんか今回は不完全燃焼なんです。
その違和感はフキアレナサイ以降ずっとあって・・・
あと、あの中途半端な売り方とかいろいろ含めて、B'zとして迷走しているんじゃない?と感じる。
前向きな姿勢をソロから感じることはできても、B'zから感じることができないと言うか。
そこがB'zやる気ないのではと考える根拠でもあります。
・・・まぁ今回一番気持ちよく聞けたのは「世界はあなたの色になる」でしたかね。
コナン20作目が黒というテーマありきだったので、この曲もダーク。
このダークな感じとかB'zには少ないので貴重な曲かなと思います。
(曲調としてはYokohama×You Pray, I Stayって感じ)
やっぱりHEAT、孤独のRunaway、ピエロといった曲達のように、B'zは人様に曲渡す時の方がメンバーのやりたいことに引っ張られ過ぎないのかもしれません。というより、ネタが出切っちゃってるから、これ作ってーって言われる方が迷いがなくていいのかもいしれない。(本人達も会報だかでお題は好きらしい)
(追記:フキアレもお題ありきだけれども、結局はultra soulという既存曲に則ったお題ですので、面白くもなんともない)
まぁ、いつもの習慣でスタジオに入って、密室に同じような趣味趣向のチームメンバーと一緒に何日もいるわけですし、そんなことを30年近く続けてりゃ、そりゃ似たような曲になるのは当たり前でしょう。
だからこそ潤沢な設備と熟成された経験値を最大限使って、人様の変わったリクエストに答える時の方が面白いもの作れるんじゃないですかね。
みんなの求めるB'zではなく新しいB'zを提言できる人と組んでほしい。
というわけで大喜利形式で一度アルバム一枚作るという企画を僕はB'zに提案したいな。
まぁ、一度スランプに陥って、あれこれ試行錯誤して作ったACTIONというアルバムもありますが、あれ結構好きです。
The Beatlesの作曲理論を元に作った曲とかあって、あの模索している感じが結構好きですし、何よりあの試行錯誤がなければ光芒という名曲も生まれなかったはずなのですが、今はスランプならソロしちゃえって感じに肩の力抜けちゃってるんじゃないでしょうか。
んーでもしかたないかぁ。 30年だもんなぁ。
ソロやって、それでメリハリがつくことは理想ですし、実際松本さんはラリーさんとの曲作での経験をギターサウンドにしっかり還元したおかげでサウンドがよりウェットになりました。(クリーンサウンドとかすごいみずみずしくなりましたね)
Take Your PickとNew Horizon聴き比べると明白です。
- アーティスト: Larry Carlton & Tak Matsumoto,松本孝弘,Tak Matsumoto,Larry Carlton
- 出版社/メーカー: バーミリオンレコード
- 発売日: 2010/06/02
- メディア: CD
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それにヴィンテージ感が出てきた。
こういうところはさすがとしか言いようがありません。
しかし、それじゃあ新しいB'zになったか??というとそうでもない。洗練はされましたがB'z自体が二人のソロワークみたいになってきています。(松本孝弘&稲葉浩志みたいな)
それが新しいB'zだと言われればそれまでですが。
対して、稲葉さん。
羽の4曲の完成度はとても高かったですし、今でも念書みたいな曲かけるのはとても嬉しかったんですが、正直Hadou以降は毒が薄くなってしまいました。
人気絶頂期、周囲から求められるB'z稲葉と、稲葉浩志が剥離し過ぎたその割れ目から吹き出したマグマという燐光ギラギラでドロっドロな作品が生まれたわけですが、まぁ、キャリアを積みに積んで50代にもなりゃ、毒なんて溜まりようがないことも確かです。
Singing Birdの素敵なおじさん稲葉浩志も好きだし、Hadouも好きだし、マグマのエネルギーを自身に対してではなく人間存在にぶつけたPeace Of Mindも好きだし、ソロ作は基本好きだけどね。(志庵は曲単位でなら好きなのはある)
そうはいっても、次の稲葉ソロどうすんの?最早あんまり美味しいところないんじゃない?って感じてたんですが
そんななかやってくれましたINABA/SALAS
そうきたかと!
CHUBBY GROOVEあれ良かったですよ。
何がいいって、スティーヴィーサラスさんのカラッとしたクリーントーンからあの鋼のムチのようなサウンド。 それに、稲葉さんのキレのある歌声が乗って本当に気持ちの良いアルバムに仕上がってて本当に痺れた。 公式に発表されたSAYONARA RIVERでこのコンビを絶対好きになると確信しました、
洋楽に近づけてきて、「こう言うのが聞きたかったのよ!!」と
いやサラスさん向こうの人なんで当たり前なんですけどね
毒気はなくてもそれとは逆に最高にカラッとしたサウンドに振り切っていてこれはこれで大満足!
ソロでやり尽くしたなら、ソロをやらなければよかったのだ !!
INABA / SALAS “SAYONARA RIVER”
んで、B'zの曲よりずっと稲葉さんのざらついた声質や伸びやかな歌声とかがよく伝わってくるのがまた美味しいんですよ。 (WABISABIとか特に)
これを聞いた後に今回のニューシングル聞くと、稲葉さんの声が松本さんのギターの音圧とかにかき消されている気がしてしまいます。
松本さんのサウンドは堪能できるけど、稲葉さんの声がなんか潰れてるんです。
心なしかCHUBBY GROOVEの方が稲葉さんのびのびと歌えてませんかね。
やっぱりサラスさんが指摘してくれているのか、CHUBBY GROOVEには稲葉さんの変てこ語感が少ないんです。(稲葉節ともいう)
B'zや単体ソロだと無理やり日本語をメロディーにねじ込んだようなフレーズが度々見受けられて、そこはチャームポイントなんですけど、一旦冷静になるとどうも気になって気になってしょうがない。
今回のシングルだと声明の「このたび私は変わります」のところとか「燃え尽きてこそ〜」のところとか。
似たような意見をCHUBBY GROOVEのiTunesレビューにてコメントに残されてる方(Blues Zamuraiという方)がございまして、その内容に全く同意した次第でした。
そして、enigmaのレビューにもその方はコメントを残されているのですが、やっぱり同意せざるを得なかった。
そして今回のニューシングルでも同様の感想。
そんなこんなで僕の好みとしては、最早INABA/SALASの方が好み。
今年のサマソニだけと言わず、これからも活動してくれよな!!
散々、B'zはマンネリマンネリと語ってきましたが、そんなことは今に限ったことではないですし、ライブ活動では結構新しい動きを見せていたり(年末ライブとか)、そんなB'zとしての活動もなんだかんだ楽しみにしているので、今後も精力的に活動してほしいと言う気持ちに変わりはありません。
そういえば、25周年の時、稲葉さんは「まだ燃え上がりたい。燃え尽きるのは嫌だ。まだまだあがきたい」とおっしゃっていました。
錦織選手との対談でも、「もっとやっときゃよかったと思うこともある」という後悔の言葉もおしゃっていたり。
当時、僕は対して重く受けていませんでしたが、今思い返すとなんだか寂しい。
エアロスミスも引退してしまいますし、B'zのことを考えると
やっぱりどうしようもなく寂しい。
あの無敵感溢れる二人に惚れたからこそ、彼らに盛者必衰の理は関係ないと思っていただけに、余計に無常観を感じてしまって
それがショックなのかもしれません。
たぶんそれだけのことなんです。そう、なんか寂しいだけなの。
偉大なるマンネリ
されどマンネリ
新譜買うからB'zさん
ソロも頑張ってね