【UNDERTALE】泣いて泣いて泣き止んだら 世界は優しいと思えたんだってさ
発掘!過去ブログ☆サルベージシリーズ
Undertaleハマってた時期だね、懐かしい
タイトルがマジで臭いことを除けば好き
良いゲームだよね
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むかーしむかし、 2週間前の僕は最悪でした
希望していた進路にも進めず、職場も変わり、なれない仕事の中で精神は消耗し、そういうタイミングなのか、人間関係にも暗い影が落とし始めていました。
一度にそういう冷たい変化がドロドロと流れ込んできたためか、完全に僕のメンタルは参ってしまって、自殺願望なんかも湧いてくるように。
もう何もかもうんざりしていて、ここ何日も表情がこわばったまま。
なんというか、本当に久しぶりに、この現実から逃げてしまいたいと思ってしまいました。
そんな時は、いつもネットサーフィンして、消化し切れない情報の海の中に溺れたくなって、癒されもしないのに何時間もディスプレイを眺めてしまうんですけど、 こういう虚無感のまま情報を漁ると無意識に暗い情報ばかりチェックしていたりして、ますますドツボにハマるのは僕だけではないはず。
でも、なんでかな。
どこまでも暗く沈んでいきたい反面、無意識ではすごく救いを求めていたのか、いい加減つまらない情報にも飽きてくると、 少し変に前向きになれてきて、
ふと
ゲームやろう
と思いました。
僕は本当に滅多にゲームしないもんで、最後にやりこんだのは中学生の頃にハマってたグランドセフトオートくらい。
ストーリーを追わずに、ひたすら自分の中でストーリーを構築しながら、時に人をさ●戮することに病み付きになっていたのは今では信じられないんだけれども。
Grand Theft Auto -Libety CityStories
とにかくもう、なんだろう。 ゲームがしたくなった。
そんで、色々漁って、タイムリーだったゲームを一つ見つけた。
それが、
なんで今更UNDERTALE
多分いま、日本ではこのゲーム第二次ブームの真っ只中なんじゃないですかね。
僕自身、PS4、VITA版の発売、公式日本語版配布というタイミングで、話題が再加熱している時に僕の耳に届いたわけですから。
今更かよ、というアンテナの広いゲーマーの方も多くいらっしゃるかと思いますが、まぁ僕はミーハーなもんで。
ともかく、僕はどんなに話題のゲームであろうと、滅多に手を出さない。
それでも僕をやる気にさせた決め手は、安さと、短さと、評価の高さ
PC版だと980円
一周するのに数時間
そして圧倒的な高評価
ゲームをやるにしても、何十時間も縛られたくないし、 そこまでの気力もない。
なんてったってゲームなんてやりませんから普段。
安い! 早い! うまい!
今の僕が求めていたのはそんな、立ち食い蕎麦屋みたいなゲームだったのです
が
いやぁ・・・ 参ったね。
・・・まさかの大傑作でした。
以下、 ネタバレがあります
優しいドット絵、鋭すぎるストーリー
Flowey
最初の友達Floweyくん(HOWDY!! 別名クソ花くん!)
最初思ったのは、正直に白状すると、「なんだこの貧相なプレイ画面」というもの
ポケモンルビサファとかからゲームをやり始め、PSPがゲーム人生の最盛期だった僕には正直、このインディーズゲームのクオリティに戸惑いを隠せませんでした。
それでも、ちょっとやり始めれば、すぐに「あ、これ普通じゃないぞ」「え、マジか・・・」「ちょっと嘘だろ」「おい!」と思わせる演出にグイグイと引き込まれていき、 最初拒絶反応を起こしたUIにも慣れ、単純ながらも純粋に楽しませてくれるゲーム性にどっぷりハマっていったのでした。
それだけじゃない。
ふふふ・・・そりゃもう何よりキャラクター。
ラブですよ本当にみんな。
ウィットに富んでて、最高だろ地下世界のみなさん。
てか今ではみんな大好き。
めんどくさいこんな俺でも、最初にお友達になってくれたFlowey
永遠にお前の幸せを願っているよ
はっきりいって、嫌いになれるやつは誰もいないんです
だからこそこんな僕でもこのゲームが好きになれました。
めっきりゲームをしなくなった僕をこんなにハマらせたのは
だれよりもFloweyのおかげです。
冗談はさておき、ぶっちゃけ本当にFlowey(Howdy!! Asrie. And see you...l)の幸せを今は願っているし、Hopes And Dreamsを聞くだけで、心に決意がみなぎってくるのです。。
Trielさん
あなたのことを永世名誉ママと呼ばせてもらいます。
(実母のことはオカンと読んでいるので、ママ枠はトリエルさんに捧げる)
おそらく全世界が、2周目以降「マんマぁぁあああ!!!」となったシーン
このトリエルさんの母性はなんなんでしょうか。
キャラクターにここまで強烈に慈しみを感じたのは初めてだよ。
セリフもそうなんだけど、やっぱりこのずんぐりむっくりな体型と、たまに見せる鋭い表情とかが妙にリアル。
Sans
世界一エロ画像が多い骨
ブスり
もしかしたら、椅子にスペシャル攻撃がシコまれいてるかもしれないからな
Underpants - Genocide Ending (SPOILERS)
僕の大好きなキャラ属性「すっとぼけてて実はかなりやばいやつ」
友達とやってて、彼がこのゲームを気に入ってくれるかどうかかなり心配したのだけれども、Sans & Papylusで心掴まれたみたい安心しました。
Papyrus
COOL DUDE
それ以外に彼を表現する言葉はない
Undyne
最初は「ずっと鎧着ていればかっこいいのに」とか思ってた。
アンダインの私服見たくらいから、「あれ、なんか可愛いな」って思い始めたのにはびっくりした。
なんかこの現象前にも経験したなとか考えてたら、思い出した。
これ「AVATAR」見たときに、最初は「ナヴィの連中気持ち悪いな」とか思ってたのに、最後は「ネイティリかわいい。スカイピーポーは滅びろ」と完全にナヴィ族の思想に染まってたあの現象だ。
心なしか沼地エリアの雰囲気は衛生パンドラっぽい気もする。
昔使ってたガラケーに入ってたアバターのゲーム。暇つぶしにもってこいだった
Alphys
僕としてこのゲームで一番感情移入するのが難しいキャラクター。(以下めちゃくちゃ早口)
彼女の行動原理になってた動機もイマイチ僕にはピンとこなかったし、正直友達と遊んでいてもアルフィー編はイマイチ盛り上がらなかった記憶がある。
多分、自分に似ているからだと思う。
アルフィーの中に自分の嫌いなところを見てしまって、彼女の内面にはすごい共感できるはずなんだけど、それを拒む自分がいるという。
自分に引け目があるから、他人との一定以上親しくならないようにする節が僕にあって、他人ともっと親しくなりたいのにそれを自分が許さないとか、そういう自分の屈折したところをアルフィーは見事に体現している。
そして、アルフィーの魂をSAVEしたときの
「みんな私の仲間だよ!私もみんなが大好きだよ!」
というアルフィーの心からの本音を聞いたとき、最初はなんとも思わなかったのだけれども、今こうしてこのブログを書いて感想をまとめるためにもう一度プレイしたときにはこみ上げてくるものがあった。
僕もそんな言葉を真正面から放ってみたい。
という、正直一番書くことがないキャラだと思っていたら、掘り下げてみるとお一番語りがいのあるキャラだったという。
実はそれはただ単に自分語りができるからであって、やはりキスキスミュウミュウを熱く語るアルフィーと自分は大差がないことを証明してしまったのであった。
ASGORE
見た目は魔王 素顔はバツイチ
もふうさ(ふわりん)ことアズゴア王でございます。
趣味は家庭菜園。
ぜひ、もふもふしてみたい。
こらこらと笑ってたしなめながらムッチャもふもふさせてくれそう。
とか考えてたけど、よく考えたら中身はおっさんだったでござる。
ま、まぁ、色々と寛容なのがUndertaleですし・・・
無殺でアズゴア戦に入ると、説得することで攻撃力、守備力を下げることができる上、バタースコッチパイを食べればさらにアズゴア王はヘタレになってくれる。
と、そんなアズゴア王を小馬鹿にして見たけれど、
子供を二人一夜にして亡くし、結果妻との間には亀裂が入り、一国の主人としての建前と、家族を無くした悲しさとの間で虚しさを募らせながら永遠とも思える時間を地下で過ごすだなんて、想像もできない地獄である。
某なら強がりでも「いい日だ!」なんて書けない日記に書けない。
僕は、アズリエルが肉体を取り戻したとき、せめてアズゴア王には会わしてやりたかった。
でも、そんなのはプレイヤー自己満足でしかないわけで、息子が死ぬ瞬間をまたもや見せてしまったら、アズゴア王は地上に戻る決断をしなかったかもしれない。
ともかく、アズリエル・Charaが二度と両親と同じ時を重ねることはないんだと考えると、どうしようもなく悲しいのであった。
BGM
僕、このゲームにハマってすぐ友達と連絡を取り、このゲームをやってもらいました。
そんな彼がやり始めて最初に述べた感想が、
「BGMいいねこれ」
というもの。
Napstablook戦ではつい首が動き、Triel戦では神妙になり、Papyrus戦で腹抱えて笑ったかとおもえば、ドラムが導入され始めた途端に姿勢を正していたり、Muffet戦ではキュンときちゃったり、BGMが最高に地下世界を盛り上げてくれる。
何より、Hopes And Dreams〜His Themeまでの展開は、 ずっと目元をぬぐいながら画面を追っていた。
反則だろあれ。あのストリングスだけで鳥肌立つよ。
すっかり元気に
本当にこのゲームに出会えてよかった。
この2週間ずっと頭の中から離れなくなってしまって、サウンドトラックで当時の感情を何度もリピートしてます。
本当に辛い時にこんな素敵なゲームが僕の手元に転がり込んでくるのはどういうことなんでしょうか。
なんというか、世界って嫌なやつかもしれないけど、それでも少なくともいいやつだよな。
こういう素敵なゲームを作ってくれる人がいるんだもの。
なんだかありがたいね。
トビーさんはもちろん、制作に携わった方々、このゲームの魅力をいち早く見抜いて出資してくださり、世に送り届ける手伝いをするパトロンとなってくださったゲーム愛好家の皆さんには本当に感謝しても仕切れない。